理想のお客さまにあなたの存在を知ってもらう方法の考え方です。
ここで紹介する以外にも出会いの形はたくさんあります。いくつかパターンをご紹介しますので、参考にしてみてください。
認知の獲得方法2パターン
能動的な認知
序章で恋愛に例えましたが、知らない人に告白されてOKするなどフィクションの世界です。最初はなんとか理想の相手の眼中に入ろうと努力するはずです。
まずは「自分から積極的に行動する」ことで相手に自分の存在を知ってもらう方法をご紹介します。
序章では、同じ通学路を使う、同じ部活に入る、知り合いに紹介してもらうという表現で例えました。
この理想の相手を「あなたのペルソナ」と考えて、それぞれ具体的な行動に当てはめてみます。
同じ通学路を使う
・ペルソナが生活する中で目に付くところにポップや看板やチラシを置く
・ペルソナがよく利用するお店とコラボイベントを行う
・ペルソナが毎日使うインスタのハッシュタグで自分も投稿する
・ペルソナがチェックしているメディアに取り上げられる
・ペルソナがYouTubeを見ているとき、おすすめ動画に表示される
同じ部活に入る
・ペルソナが属する近所の犬コミュニティに参加する
・ペルソナがよく参加する犬イベントに出店する
・SNSで繋がる
知り合いに紹介してもらう
・ペルソナの犬仲間経由の口コミ
・ペルソナがチェックしている犬系ブログに取り上げられる
・ペルソナがフォローしているインフルエンサーの口コミ
以上のように、自分から動くことでペルソナの人生に割り込んでいく、能動的に認知を獲得する方法です。
工夫や分析しだいでもっといろんな方法が見つかると思います。
ここで注目いただきたいのは、上記の方法はすべてホームページが必要ないという点です。
もちろん上記の方法と組み合わせて活用することもできますが、ホームページは相手との接点を作る手段のひとつに過ぎないということは覚えておいてほしいです。
受動的な認知
ホームページは、広告などを使わない限り、受け身の情報提供です。
相手から検索したり行動を起こさないとそもそも見られません。
受け身の認知獲得方法の一例をご紹介します。
●店舗をかまえて店の前に出した看板でお店を知ってもらう
これについてはそのままです。
犬の散歩をしていて偶然見つけるような場合です。
●ホームページで検索
検索したキーワードであなたのお店が表示される場合です。
ただし、これは想像するより難しいと思っておいた方がよいです。
ご自身の経験を思い出してください。
なにか調べ物をしたとき、検索結果をどこまでチェックしますか?
おそらく上位に表示された1~3つくらい。よくて5つ目までのサイトしか開かないのではないでしょうか。よほどでないと2ページ目以降はクリックしないと思います。
検索でホームページを見てもらうには上位5つの中に入らなければいけないわけですが、同じ努力をしているライバルとの表示競争に勝たなければいけません。
(さすがに店名で検索されたら上位表示されますが、それはすでに認知されている場合です)
上位表示されるためには、ブランディングを強化したり、切り口を工夫したり、ブログ記事をたくさん用意したり、アクセス解析をしてSEO対策をするといった、ホームページ制作とは別の知識が必要になります。
●アプリを使用中に偶然見つけてもらう
個人的におすすめしたいのがGoogleマップへの登録です。
店名を「犬のマッサージサロン〇〇」としていた場合、人間のマッサージ店を探してGoogleマップで「マッサージ」と検索すると、近所のマッサージサロンの一覧が表示されます。
その中に「マッサージ」という言葉に引っかかってあなたのサロンが表示されます。
もしこの人が犬を飼っていたら「近所に犬のマッサージ店があったなんて!」と興味を持ってもらえるかもしれません。Googleマップ経由は意外と多いので、店舗をお持ちの方は必ず登録することをおすすめします。
あと面白い例だとPayPayの公式アプリなどです。
支払い方法でPayPayを導入していると、アプリの「近くのお店」という検索結果にPayPayが使える店として表示されます。
あなたのターゲットが普段PayPayで買い物をしているのなら、効果があるかもしれません。
このように、設置して相手が見つけてくれるのを待つのが受動的な認知獲得方法です。
この場合、ホームページはとても重要な役割となります。
結論:お客さま次第
どの手段を取ればがよいかは、あなたの理想のお客さま像(ペルソナ)次第です。
大きく分けると以下の5種類が主な流入方法だと思われます。
- ホームページ経由
- InstagramなどのSNS経由
- Googleマップ経由
- 口コミ
- 店舗の存在を直接知る
あなたのペルソナが普段どのように犬に関する情報を収集しているか、リサーチしてみましょう。
「ターゲット設定」の章でも例として挙げましたが、ペルソナがインスタグラムを情報源にしているなら、どんなハッシュタグを使っているか、誰をフォローしているか、何時に投稿をチェックするかなども考えてみてください。
これが正確であるほど、あなたの発信を見てくれるチャンスは高まります。
ペルソナの人物像とにらめっこしながら、どうすればこの人に会えるか考えます。
なんだかストーカーのようですが、これがマーケティングです。
この精度を上げるための手段として、ホームページやSNSのアクセス解析という方法があります。
興味があったら調べてみてください。(ご要望があれば教材にするかもしれません)
さて、あなたは確固たる自分を持ち、目標を持ち、お客さまを理解し、相手に自分の存在を伝える計画も立てました。
ここまでやっても残念ながら、あなたが選ばれるとは限りません。
相手はまだあなたを「知っている」だけです。
数いるライバル、同業者の中から「あなたが選ばれる理由」それが「ブランディング」です。
どうすれば差別化できるか。あなただけの強みを付与できるか。
次の章で解説します。