まずはこちらの3つのホームページを開いてみてください。
本講座では、難易度別に「ペライチ」「Jimdo」「Wordpress」という3つの制作ソフトの使い方を紹介しています。

あなたにとって必要なホームページはどんな形でしょうか?どんな機能が必要でしょうか?

  • どのソフトを使って作るべきか
  • ホームページに何を記載すべきか
  • ホームページを作るときに何を意識するか

これらを知るためには、最初に少しだけ「マーケティング」の知識を持つことをおすすめしています。

新しいことを始めよう!と思っているときは、とっても勢いがある状態です。
そんなときに何から手をつけてよいか分からないと、せっかくの勢いは空回りしたり無駄になってしまうかもしれません。

だからもしあなたが「とりあえずホームページ制作!」と思っているならば、ちょっと待ってください。

ホームページは、マーケティングという巨大な要素のごく一部に過ぎません。
まずはマーケティングの基本をおさえて、ホームページがあなたにとってどのくらい重要なものなのかを知っておく必要があります。

ホームページを作ること自体は、実はそれほど難しくありません。

簡単なホームページなら1時間~数時間で制作できます。
本格的なホームページでも集中すれば1日で制作できます。

問題なのは、ホームページは持っているだけでは意味がないということです。

マーケティングに関する知識があるとないとでは、ホームページだけでなく、提供するサービスの質や、集客戦略にも大きな影響があります。
マーケティングを学び、どれだけ実践できるかで、ライバルより優位に立てるかもしれません。


この講座では、具体的な制作方法に入る前に「マーケティング基礎編」というワークを行います。
あなたがこれから始めようとしている内容について言語化していくワークです。

面倒に感じてしまうかもしれませんが、これをやった人とやらなかった人とでは、後で大きな差が生まれます。

マーケティング基礎編のワークを行うと、次のようなことが分かります。

  • あなたにとって、どんなホームページが必要か
  • ライバル店と差別化する、あなたの店のアピールポイント
  • あなたに合った集客方法
  • SNS投稿やブログで発信すべき内容に困らなくなる
  • 挫折せず、長く活動を続けるための自分の軸

マーケティングの流れ

マーケティングと聞くと取っ付きにくいイメージがあるかもしれません。
わかりやすくイメージしてもらうために、マーケティングは恋愛に例えて解説されることが多いです。

例えば初めて会った人に
「初めまして!幸せにするんで結婚ください」と言われたらどう感じますか?
「えっ、あなただれ…?」と不審に思って終わりそうですね。

これは「ドッグセラピストです!ワンちゃんを癒すので予約してください」と同じです。
いきなり知らない人にそう言われて「じゃあお願いします」と大事な愛犬を任せてお金まで払ってくれる人はいないでしょう。

あなたに好きな人がいたとして、どうやって知り合い、お付き合いするでしょうか。
このときの行動は、好きな人=お客さまに変えて考えるとマーケティングにも当てはまります。

流れとしてはこんな感じです。

  • 自分の気持ちを知る(自己分析)
  • 相手とどうなりたいのか(目標設定)
  • 相手はなにが好きか(ターゲット設定)
  • どうやって知り合うか(認知される)
  • ライバルに勝つ(比較され選ばれる)
  • お付き合い(最初の予約/商品の購入)
  • 結婚(リピーターになってくれる)

自分自身とサービスの強みをはっきり理解して武器にする。
お客さまに話を聞いてもらう。
お客さまに信頼してもらう。
これらをクリアして、やっとお客さまはあなたを頼ってくれます。

それぞれについてざっくり解説します。
次の章からワークをしながら、ひとつずつ解説していくので、今は全体像だけイメージしてみてください。

自己分析:自分はどんな人か

まずは自己分析をするところから始まります。
相手(お客さま)によく思われたくて自分を偽ってしまうと、演じ続けることとなり後で苦しい思いをします。
最初に自己分析をすることで、自分のゆずれない価値観を見つけます。
この軸がしっかりしているほど自分の強みが見つけやすかったり、今後なにかを判断していくときに迷いません。

目標設定:相手とどうなりたいのか

相手とデートをしたいのか結婚したいのかで行動が変わるように、全国規模で展開し新規客をたくさん獲得していきたいのか、近所の犬コミュニティの中でリピーターのお客さまを増やしたいのかで、取るべき行動は異なります。
相手と自分の関係のゴールをイメージします。

ターゲット設定:相手はどんな人か

相手の好みを知ることで、自己分析で見つけた強みをどう生かせるか考えたり、自分が相手の目に留まる条件を考えられます。
まずは相手をよく理解するところから始めます。

認知:どうやって知り合うか

相手とどうすれば接点が持てるかを考えます。
恋愛ならば、同じ通学路を使う、同じ部活に入る、知り合いに紹介してもらうというように、あなたの存在を知ってもらう方法を考えます。

比較:ライバルに勝つ

数いるライバルの中から自分が選ばれるための「差別化」「個性」「あなたの武器」を見つけます。
あなただけの強み・ブランディングを見つけます。

達成

目標設定で定めた結果に到達します。

このような流れで自分が提供するサービスの理解を深めたうえで、ホームページ制作に取り掛かります。
なぜこんな作業が必要かというと、冒頭のとおり、ホームページは作っただけでは意味がないからです。

最初にこの部分をどれだけ正確に詰めておけるかは、特に集客に大きく影響してきます。
これを理解していない人ほど、「ホームページを作ったのにお客が来ない!」と嘆くことになります。

次の章から具体例を挙げながら解説していくので、一緒に頑張って考えていきましょう。